キリストの内に私たちは選ばれていたのです。そうすると、魂の中に隠れている神の知恵はどれほどすばらしいものでしょうか。どういうものが隠されているのでしょうか。
アブラハムは新天新地を見たと言っています。神が技師にして巧師である都を見たと聖書に書いています。どうして見たのでしょうか。アブラハムは新天新地の実物を見たのです。皆様は肉の自分を自分だと思っていますから、こういうすばらしい自分が分からないのです。皆様が肉にしがみついているために、皆様の魂の内に隠されているすばらしい本質が、全部見落とされているのです。
この尊い生ける神の子である自分を見ようとせずに、悪魔の子である肉の自分だけを見ている。これが自分だと信じ込んでいるのです。
とにかく、人間は神の大期待を受けて神にかたどりて、神のかたちのように造られたのです。そうして、神に代わって天地万物を治めるために造られたのです。天地万物というのは、今目に見えている天地万物だけではない。もっとスケールの大きいものです。これを治めることが人間の役目です。
肉体人間だけを人間だと思っているために、くだらない苦労をしているのです。勝手に苦労をしているのです。ただ信じたらいいものを信じないで、勝手に苦労をしているのです。肉の人間を人間だと思い込んでいるこのばからしさを、少しでも分かろうとして頂きたいのです。
皆様が今自分だと思っている自分は、必ず死ぬ自分です。必ず死んでしまうに決まっている自分です。死んでいく人間ばかりが考えている常識的な自分を自分だと考えれば、死ぬに決まっています。死ぬに決まっている自分を脱ぎ捨てて、死なない神の子を着る方が得ではないでしょうか。絶対に死なない神の子を着た方がいいのです。
絶対に死なない神の子を着たら、その時からすぐに平和になるのです。これを実行して頂きたいのです。
(内容は梶原和義先生の著書からの引用)